「そういや、今日は子供の日やなぁ〜」
「コドモノヒ??」
「せや! 子供の日や!」
「あの、いきなりで意味がわからないんですが。一様仕事中ですよね?」
書類仕事をしていて、ふと思い出した懐かしい故郷の行事に瞳を輝かせて言葉を漏らすと。独り言だったわたしの言葉に首を傾げるヴィヴィオ。
子供の日や! と、ちゃんと言い返したのに仕事中だと怒られた。
せやけどな? 地球じゃゴールデンウィークなんよ?
ミッドじゃ関係ないやろ〜けど。ちょっとくらいテンション上がってもしゃあないやろ?
「なぁ〜 ヴィヴィオ、今日はもうオフシフトにしてデートせえへん?」
「はぃ? ななななに言ってるんですか!? こんなに書類あるんですよ!」
「うぅ〜〜。 せやって、ゴールデンウィークなんよ?」
「はやてさん? さっきから言ってる意味がわかりません」
「あれ? ホンマに知らんの?」
「だから、さっきからそう言ってるじゃないですか」
呆れながらも受け答えはちゃんとしてくれるんやね?
優秀なんは助かるんやけど、マルチタスク凄すぎやろ〜
仕事中やいうても、仮にも上司と話してるんやからちゃんとこっち向いてほしいんやけど。
「……最近、ヴィヴィオが冷たい」
「は、はやてさん?」
「仕事ばっかりで、全然かまってくれへん」
「いや、あの、それははやてさんも同じじゃ……」
「ヴィヴィオのあほー」
「うぅ。 ご、ごめんなさい」
「じゃあ、デートしてくれるん?」
「いや、でも、書類をこのままにして行くのはちょっと……」
「ん〜。 書類をどうにかしたら、デートしてくれるん?」
「それは、構いませんが。こんな大量の書類どうするんですか?」
「ん? 奥の手を使う!」
「奥の手?」
「リインにな? 前からたまには休んでほしいって言われてたから、頼んだら代わりに引き受けてくれると思うんよ〜♪」
「あ〜〜。 いつも言ってますね。でも、私まで休めないですよ?」
「そこは、ほら。リインが、ちゃんと考えてるから大丈夫や!」
「……なら、良いんですけど」
「ヴィヴィオ〜〜♪」
「ちょっ!? は、はやてさん!?」
仕事の手を止めないヴィヴィオに抱き付いて強制的に遮断する はやて。
予想外の行動に驚くヴィヴィオは危うくデータを削除しかけて、嫌な汗が流れる。
「ヴィヴィオ〜 顔赤いよ?」
「いや、まぁ、久々ですし。赤くもなりますよ? でも、そろそろ離してもらっても良いですか?」
「なんで? 嫌なん?」
「いや、そうじゃなくて。色々と、その、当たってますし……」
「ん〜? 恋人やし別にええよ?」
いや、そういう問題じゃなくて、私の理性がヤバイんですが……。
キ、キスくらいならしても良いかなぁ?
「ヴィヴィオ。やらしい事考えてるやろ?」
「ななななんでですか!?」
「顔。ヤニさがっとるよ?」
「っ〜〜!?」
この後、暫くからかわれるヴィヴィオと珍しく甘える はやてが楽しそうにデートに出掛けるのでした。
おわり
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子供の日や!って叫ぶはやてさんが書きたかっただけww
そして、たまにはヴィヴィオに甘える はやてさんを書いてみたかっただけww
「ちまき買いに行かな!」ってママンに言ったら……「子供か!!」って言われた(´・ω・`)ぐすん
ただ……ちまきが好きなだけなのに。年に一回食べる物だから美味しいんだろうなぁ〜
好きだけど、頻繁には食べたくないww
うん。 年に一回で十分だ!!
【2011年5月5日】 著
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