追い掛けて追い越して 2








 今朝、赴任してきた元教え子達。親睦も兼ねて歓迎会をするのはどの職業も同じやと思う。
 とまぁ、そんな訳で仕事も終わり昼休みに予約を取っておいた居酒屋に到着したわたし達は適当に座りメニューに目を通す。
 わたしの隣に高町さん、正面にはアリサちゃん。そして月村さんはアリサちゃんの隣に座っている。





「ん〜、わたしウ――」


「却下よ!」


「いや、まだ言ってないんやけど」


「あんた毎回毎回ウーロン茶で逃げきれると思ってるの? たまには付き合いなさいよ!」





 ウーロン茶を注文しようとしたわたしの言葉を遮りお酒を飲まそうとするアリサちゃん。
 何を飲もうとわたしの勝手やと思うんやけど? アリサちゃんの物言いに思わず眉間に皺が寄るけどそれは仕方ないと思う。てか最後まで言わせてや。





「飲みたない人に無理矢理飲ますんは良くないと思うんよ?」


「あんたが酔うとどうなるのか気になるのよね〜♪」


「アリサちゃん、悪い事は言わんから止めといた方がええよ?」


「良いも悪いも飲ませてみないと分からないじゃない!」





 毎回飲まずに避けて来たのに許してくれそうにないアリサちゃん。ここいらが潮時なんかな〜、わたしお酒めっちゃ弱いから飲みたくないんやけどなぁ。
 無駄と思いつつも抵抗するわたしに逃げ場を潰していくアリサちゃん。お、鬼や!





「あのさ、アリサちゃん。月村さんも高町さんも未成年ちゃうん? 二人だけ飲めんのにわたしらだけ飲むんもなんや悪いやんか」


「大丈夫よ! 二人とも成人してるから飲めるわ!」


「いや、でも別に飲まんでもええんちゃうかな?」


「何も5杯も6杯も飲めって言ってるんじゃないんだから、1杯ぐらい付き合いなさい!」


「……わかった。飲めばええんやろ? せやけど、わたしは言うたよ? 苦情は一切受け付けんからな!」


「アリサ・バニングスに二言は無いわ! どんと来なさい!」





 ご機嫌なアリサを尻目に頃合いを見計らって迎えに来て欲しいとシャマルにメールを送るはやてだった。





 続く




あとがき


何かこっちまで、空気と化した人がががw
アリサさん暴走それに伴って口を挟めず空気と化す、すずかとヴィヴィオ。


ごめん。今は危険だから避難しといてww


【2012年01月07日】





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